2019/10/05
外構の「なんだこれ」①後編
こんにちは!!!日出山です。
前回お伝えしました「雨水枡」「汚水桝」についての続きです。
生活する上で必ず必要になる(のに知名度が低い)「桝」…
どうして外構工事で大事なのでしょうか。
桝は、住宅工事の初期段階である基礎工事の際に設置されます。
トイレやキッチンの排水管、雨水を流す排水管などを地面に埋込み、
桝を設置していくという流れになります。
多くの場合は現況の地面の高さに合わせて設置するのですが
埋め込んで数か月後、いざ外構工事を行おうと思うと……。
計画によっては段差をつけて(階段を数段作るなど)高低差を出したり
駐車場の水勾配を取るため(雨水などが敷地外の側溝へ流れていくようにするため)に
地面を低くする場合がありますが、
計画通りに地面を低くしたくても配管があるのでできない!ということになってしまいます。
また、雨水桝はある程度、位置の移動に自由がききますが
汚水桝は自治体によっては申請などが必要になり、最悪の場合だと動かせないこともあるので
念願のプランが叶わないことにもつながってしまいます…。
地味~な桝ですが、実は結構、落とし穴があったりするんですね。
さてではどうすればそのような状態を回避できるかというと、
①建物工事の着工までに外構プランを決めておく
②建物工事着工後、外構プラン作成時に、建物工事をしてくれたハウスメーカーさんや工務店さんに
排水経路図や現地の桝の位置が分かる写真をもらって、私たち外構業者に渡す
などの方法があります。
①が一番理想的ですが、なかなかそこまで追いつかない…ということもありますので
②の方が行いやすいかもしれません。
また新築のみならず、既存のおうちで庭をリフォームしよう!という場合でも、
桝があるので施工ができません…というケースもあります。要注意!
なかなか普段の生活では気にすることが少ない「桝」、
よ~くチェックしてみて下さいね!!
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